松下市長 施政方針から

去る 10 月1日の武蔵野市長選挙で第6代、そして武蔵野市初の女性市長・松下玲子市長が誕生しました。 市長就任後初の市議会定例会の冒頭において、今後の4年間の市政運営にあたる所信を施政方針として述べられました。

Ⅰ 重要課題  武蔵野市が直面している重要課題は、大きく分けて二つ。 一つは少子高齢社会への対応です。少子高齢社会は、日本全体が直面している課題です。 二つ目は、老朽化したインフラ整備への取り組みです。

Ⅱ 基本姿勢     市政運営における基本姿勢は対話です。多様性を活かし、違いも認め合い、対話と議論を重ねて、市政運営に取り組む所存です。

など述べられていますが、Ⅲ 基本政策では「子ども子育て」について、ご自身の経験も含め、思いを込めた方針を表明されていますので、その部分だけここに紹介します。

Ⅲ 基本政策   1 子ども子育て応援宣言のまち

私は、「子ども子育て応援宣言のまち」をスローガンに掲げて、市長選挙に挑みました。子どもにとって住みやすいまちは、誰にとっても住みやすいまちになるという思いがあります。子育て世代の皆様が、積極的に武蔵野市をお選びいただけるような、子育てするなら武蔵野市と評価いただけるような、これまで以上に子育てしやすいまちにしてまいります。そのためにも、保育園の待機児童ゼロを2年以内に実現してまいります。昨年から今年にかけて、開園を予定していた保育園が、建設までに至らない事態が起きたことは、大変残念に思います。

子育てと仕事の両立、子育てと介護の両立が当たり前のようにできる、ひとにやさしい武蔵野市を実現していくため、そして子どもの命を守り、健やかな育ちを支えていくためにも、近隣の皆様のご理解を得ながら保育園開設を進めてまいります。保育園開設や子育て支援は、子どもを育てている保護者のためだけでは決してなく、社会全体にとっても未来への投資であるとの理解を求めていくため、対話や議論を尽くして、丁寧な対応を行っていきたいと思います。

私自身、わが子を産んだ時は現職の都議会議員でした。都議会議員として初めて任期中に妊娠し出産しました。出産後 46 日で開設されたばかりの認証保育所に入ることができ、仕事復帰を果たしました。妊娠中から保育園探しを行い、空きはあるだろうか、保育園に入れるだろうかと、先の見えない不安に胸が押しつぶされそうにもなりました。妊娠・出産という、幸福なはずのひとときを保育園探しに奔走しなければならない現実を変えたいと、自らの経験からも強く思いました。育児休暇を希望する場合にはしっかり育児休暇を取得して、生まれた子どもとの時間を充分に取ることができ、その後、希望する保育施設に入所して質の高い保育が受けられる、そんな子育てしやすいまちにしていきたいと考えます。

また、「子ども子育て応援宣言のまち」として、幼稚園の入園料補助金の増額や、子どもの医療費を 18 歳まで無料化することを国や東京都へ働きかけるとともに、市としても調査研究を行い、実現に向けて取り組んでまいります。

小中一貫教育については現在、教育委員会において検討委員会を設置し、小中一貫教育と小中別教育との多角的な比較を行い、それを踏まえた小中一貫教育の実施の是非について検討しています。幅広い年代の多くの市民の皆様の声に耳を傾け、議論が深化していくことを期待しています。学校設置者である地方自治体の長として、議論の行方を見守るとともに、施設整備の観点からも意見を述べ、市の方向を定めてまいります。

また、児童生徒数増加に対応して学校給食施設の整備を進め、あわせて食育も推進してまいります。学校施設の更新など教育環境を向上させ、武蔵野市の公立学校の質をさらに高めてまいります。

詳しくは こちらをクリック↓

施政方針並びに基本的施策 http://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/017/822/29shiseihoushin.pdf