小平の住民投票学習会 消えた私の一票??

 武蔵野市を流れる玉川上水。その上流の小平市で住民投票が行われたことをご存知ですか?府中所沢線という都道の整備に絡む区画整理で、雑木林が伐採されようとしているのに危機感を持った小平市民が請求しました。3月に住民投票条例が成立し5月26日に実施されました。投票率は、35.17%で、4月の改正案により投票率50%未満は不成立とされ、開票に至りませんでした。

 武蔵野ネットでは、7月に住民が自らのまちづくりに意思表示を行う取り組みに学ぶため、「小平市都市計画道路に住民の意思を反映させる会」の水口和恵さんと小平・生活者ネットワーク市議会議員日向みさ子さんをお呼びしてお話を伺いました。まず水口さんが、「この緑を守りたい 小平住民投票」と題してお話しされました。建設予定地の雑木林と住宅地がどのように形成され、多摩地域でも有数の自然が残されてきたのか、そして都市計画道路「小平3・2・8号府中所沢線」の建設がどのような影響を自然環境に与えるのかを話されました。続いて、日向さんが、「小平で実施された住民投票~議会からの視点で」①府中所沢線の歴史的経緯と小平市・市議会・市民との関係、②住民投票条例成立までの経過③市長選後の後出し改正案、④自治体基本条例との関係について、説明されました。

 「反映する会」は、8月8日に、投票結果の公開を求める訴訟を起こしました。代理人の中島敏弁護士(武蔵野市在住)は、「住民が意思を示した結果を知ることは市政にとって重要だ。投票結果は市民と市政の共有財産とすべきだ」と話しています。

 私たちが考える武蔵野市の課題は、自治基本条例の制定です。条例の中で住民投票について規定することの必要性と、市民自治と民主主義を育てていくことの意義を確認しました。

 youtubeに動画がアップされています。ぜひご覧ください。

小平住民投票学習会@本町コミセン2013年7月22日

金井 真人