緑の回廊で緑化をすすめる

みどり豊かな環境をつくるのは市民


今、誰もが実感している地球温暖化による異常気象やヒートアイランド現象は、近年ますます深刻化しています。これらの問題を引き起こす要因は、人間の経済活動によるエネルギー使用の増大だけではありません。緑地や水面が減少し、人間の都合でどこもかしこもコンクリートで固めてしまったことも大きな原因のひとつです。
 
武蔵野・生活者ネットワークでは、地球温暖化対策を優先課題の一つと考え、「緑の保全と創出」を中心に活動をすすめています。
 宅地化が進み農地が減少している武蔵野市で、緑を「守る」事は容易ではありません。法律や制度の問題だけでなく、多様な価値観を持つ市民の中には、公園や大木を迷惑と感じる人も少なくないようです。地域通貨やエコマネーなど、緑を守る市民を支援する制度の設置が早急に必要です。
 
公共の緑はやや増加傾向にある武蔵野市において、緑を「創る」アイディアはたくさんあります。特に校庭の芝生化は管理の問題などがありますが、東京都でも推進しており、夏場の夜間の気温が大幅に下がるだけでなく、水の涵養や、子どもたちの健康にも効果があり、年度中には試験的に進めていくべきです。また、わたしたちは公共施設の駐車場・駐輪場のコンクリートをはがし、緑地に変えるなど、大胆な試みも提案しています。
 
武蔵野にはまだキツツキの仲間のコゲラが生息しているのをご存知ですか?この時期になると熱心に巣作りをしている姿を見かけることがあります。人間のためだけでなく、多様な生き物のためにも、大きな公園や屋敷林のような緑の塊、農地、街路樹
や庭木、小さな公園、玉川上水や千川上水などの水辺の緑地、学校やビオトープなどを結び、「緑の回廊作り」を緑化政策の基本とし、緑あふれる武蔵野市を目指して、今後も活動を進めていきます。