男女共同参画フォーラム「さとにきたらええやん」を見てきました。
男女共同参画フォーラムが今年も6月17日から市内各所で開催されています。
17日は映画「さとにきたらええやん」上映とアフタートークでした。
日雇労働者のまち大阪の釜ヶ崎で35年続く子どもたちの集いの場、「こどもの里」。 コミュニティの重要性と、子どもの生きる力、ささやかだけれど愛情に満ちた日常の大切さを描く、ドキュメンタリー映画です。
「こどもの里」は子どもだけではなく、行きづらさを抱えたその親たちにもよりそい、子どもも大人も安心できる居場所として続いています。様々な事情から親と一緒に暮らせなかったり、親の暴力をうけたり、いじめられたりしている子どもたちの思いを「私はあんたの味方やで…」と、館長の荘保さんは受け止めます。いつも元気で賑やかな「こどもの里」。ここで暮らし、無事に高校を卒業し就職を決めて、「こどもの里」を卒業していくマユミちゃんの姿には思わず涙が出てしまいました。
人と人とが関わり合うコミュニケーションが希薄になり、地域のコミュニティが失われつつある現代の日本。「こどもの里」の取り組みは、これからの社会を歩む私たちに、子どもも大人も安心できる居場所とは何か、問いかけています。
成蹊大学准教授の澁谷智子さんがアフタートークでは…ヤングケアラー(ケアをする子どもたち)の研究の一環としてコーディネートしてもらったときに、学習支援を含めた子どもの貧困関連の場所として、こどもの里を訪れた。大阪の阿倍野区から歩いて15分くらい、急にまちの様子が変わり、実際に訪れた時にはショックを受け、自分にできることは何だろう?考えた。…と。
ぜひ見ていただきたい、お勧めの映画です。 7月2日には武蔵野市社会福祉協議会でも上映の予定だそうです。(会員は無料で見られるみたいですよ。)